犬がしっぽを振るのはなぜ?振り方・高さ・向きでわかる気持ち
犬がしっぽを振っていると、喜んでいるように見えます。でも実は、緊張しているときや、相手を警戒しているときにも犬はしっぽを振ります。この記事では、しっぽの振り方・高さ・向きでわかる気持ちと、しっぽの様子がおかしいときの見分け方をまとめました。
- しっぽを振るのは、気持ちを相手に伝えるため。うれしいときだけではない
- ゆったり大きく振るのは親しみ。高く上げて硬く振るのは警戒のサイン
- いつも振る犬が急に振らなくなったら、けがや神経の病気を疑う
目次
犬がしっぽを振るのはなぜ?
犬がしっぽを振るのは、自分の気持ちを相手に伝えるためです。言葉を話せない犬にとって、しっぽは耳や目と同じく大切な合図の道具です。
子犬がしっぽを振り始めるのは、生後1か月半ごろです。ちょうど母犬やきょうだいとのやりとりが増える時期で、ほかの犬と気持ちを伝え合うためにしっぽを使い始めると考えられています。
しっぽには、ほかにも役目があります。
- バランスをとる 走ったり急に曲がったりするときに、体のバランスを保つ
- におい しっぽを振ると、お尻のまわりのにおいが広がる。相手に自分を知らせる合図にもなる
- 体を温める 寒い日に丸くなって寝るとき、しっぽで鼻先を覆う犬もいる
しっぽの振り方でわかる気持ち
| 振り方 | 主な気持ち | 飼い主の接し方 |
|---|---|---|
| 大きくゆったり振る | うれしい、大好き | やさしく声をかけてなでてよい |
| お尻ごと振る | とてもうれしい、興奮 | 落ち着くまで静かに待つ |
| 小さく振る | あいさつ、様子見 | 目線を下げて、においをかがせる |
| 小刻みに速く振る | 興奮、緊張、とまどい | 顔と体の様子も見て判断する |
| ゆっくり左右に振る | どうしていいかわからない | 無理に近づかない |
同じ「速く振る」でも、ごはんの前のうれしい興奮のこともあれば、知らない相手への緊張のこともあります。振り方だけで決めつけないことが大切です。
しっぽの高さでわかる気持ち
| しっぽの高さ | 主な気持ち |
|---|---|
| 高く上げてピンと立てる | 自信がある、警戒している、興奮している |
| 背中と同じくらいの高さ | 落ち着いている、周りを気にしている |
| 自然に下がっている | リラックスしている |
| 低く下げる | 不安、自信がない |
| 足の間に巻き込む | 怖い、降参している |
- しっぽを高く上げて硬く振っている
- 体が前のめりで、じっと相手を見ている
- 低い声で唸っている
この3つがそろっているときは、喜んでいるのではなく警戒しています。手を出すと噛まれることがあるので、そっと距離をとりましょう。
右に振る・左に振るで気持ちが違う
イタリアの研究では、しっぽを右寄りに振るときは安心やうれしさ、左寄りに振るときは緊張や不安と関係があると報告されています。飼い主を見たときは右寄りに、知らない犬を見たときは左寄りに振る傾向があったそうです。
ただし、ぱっと見て左右の違いがわかることはあまりありません。参考程度に覚えておき、ふだんは振り方や高さ、体全体の様子で判断しましょう。
しっぽだけで気持ちを判断しない
犬の気持ちは、しっぽだけでなく体全体に出ます。しっぽと一緒に、次の場所も見てみましょう。
- 耳は自然な位置か、前に向けて立てているか、後ろに伏せているか
- 目はやわらかいか、じっと見つめて白目が見えていないか
- 口は軽く開いているか、固く閉じているか、歯を見せていないか
- 体の力は抜けているか、固まって重心が前に寄っていないか
いつもの愛犬のしっぽの様子を知っておくと、気持ちの変化に気づきやすくなります。
関連記事犬の気持ちがわかる行動・しぐさ一覧!しっぽ・寝方・鳴き声の意味関連記事犬が飼い主を信頼している行動とは?信頼のサインと関係の深め方しっぽを追いかける・噛むのはなぜ?
自分のしっぽを追いかけてくるくる回るのは、子犬ではよくある遊びです。しっぽを動くおもちゃだと思っていることもあります。
成犬になっても長い時間続くときや、しっぽを噛んで毛が抜けたり傷ができたりしているときは、次のような理由が考えられます。
- 運動不足や退屈 散歩や遊びの時間が足りない
- ストレス 留守番が長い、環境が変わったなど
- かゆみや痛み ノミ・ダニ、皮膚炎、肛門腺のたまりなど
散歩や遊びを増やしても続くときは、皮膚や体のトラブルが隠れていないか、動物病院で相談しましょう。
関連記事犬の皮膚・目・耳のトラブル一覧!かゆみや赤み、目やにの原因しっぽを振らない・動きがおかしいとき
もともとしっぽをあまり振らない犬もいます。独立心が強い性格の犬、慎重な性格の犬、しっぽの短い犬種などです。シニアになって筋力が落ちると、振る回数が減ることもあります。
心配なのは、いつもよく振る犬が急に振らなくなったときです。
- しっぽを下げたまま上げない、さわると痛がる
- しっぽと一緒に、後ろ足がふらつく、おしっこやうんちを失敗する
- しっぽの先から血が出ている、毛が抜けている
しっぽは、ドアにはさむ、ぶつけるなどで骨折や脱臼をすることがあります。後ろ足のふらつきと一緒に出るときは、ヘルニアなど神経の病気も考えられます。うれしくて壁や家具にしっぽを強く打ちつけ、先がけがをしてしまう犬もいます。
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- しっぽを引っ張る、つかむ
- 遊びでしっぽを追いかけ回す
- 寝ているときに急にしっぽをさわる
- 子どもがしっぽを持たないよう、目を離さない
しっぽには骨と神経が通っています。強く引っ張ると、けがや神経のトラブルにつながることがあります。しっぽをさわられるのが苦手な犬も多いので、やさしく扱いましょう。
よくある質問
犬は自分の意思でしっぽを振っている?
自分の意思で振ることも、気持ちが動いて思わず振れてしまうこともあると考えられています。
寝ているときにしっぽを振るのはなぜ?
夢を見ていることが多いです。楽しい夢を見て、思わず振っているのかもしれません。
しっぽを振りながら吠えるのは喜んでいる?
遊びに誘っていることもあれば、警戒していることもあります。しっぽの高さと体の固さを見て判断しましょう。
しっぽを振らない犬は飼い主が嫌い?
性格や犬種でもともと振らない犬もいます。嫌っているとは限りません。
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