皮膚・目・耳のトラブル
犬の目の病気とトラブル一覧!症状から原因と受診の目安がわかる
犬の目は、体調の変化が表に出やすい場所です。目やにが増えた、目が赤い、白っぽいなど、気になる変化があると心配になります。この記事では、犬の目の特徴と、症状から考えられる病気、すぐ受診したいサイン、家でできる目のケアをまとめました。
- 犬の目の病気は、症状(赤い・白い・目やに・涙・しょぼしょぼ)から見当をつける
- 目を痛がる、急に見えなくなったときは、その日のうちに動物病院へ
- 目の大きい犬種や鼻の短い犬種は目を傷つけやすいので、毎日見てあげる
すぐ動物病院へ
- 目を開けられない、しょぼしょぼして痛がる
- 黒目が白く濁った、目が出っ張って見える
- 急に物にぶつかる、見えていないようす
今日か明日に受診
- 白目が赤い状態が半日以上続く
- 黄色や緑の目やにが出る
- 目のまわりをこする、床にこすりつける
家で様子を見てよいことが多い
- 朝に少しだけ出る透明か茶色の目やに
- 砂ぼこりのあと一時的に涙が出るが、すぐおさまる
犬の目の特徴と見え方
犬の目のつくりは人とよく似ています。角膜、水晶体、網膜など同じ部分でできていて、白内障や緑内障のように人と同じ病気にもかかります。
| 項目 | 犬の目 | 人とのちがい |
|---|---|---|
| 視野 | 広い(約250度前後) | 目が少し外向きで、横まで見える |
| 視力 | ぼんやり(人の0.2〜0.3程度といわれる) | 細かい形は苦手だが、動くものに強い |
| 色 | 青と黄色は見分けやすい | 赤と緑は見分けにくい |
| 暗い所 | 人より見える | 目の奥に光を反射する層がある |
| 瞬膜 | 目頭に第三のまぶたがある | 人にはない。目を守るはたらき |
暗い所で犬の目が光って見えるのは、目の奥の反射する層のためで、病気ではありません。
関連記事犬のオッドアイとは?左右の目の色が違う原因・犬種と健康への影響症状から探す犬の目の病気
| 症状 | 考えられること |
|---|---|
| 白目が赤い、充血 | 結膜炎、異物、角膜の傷、ぶどう膜炎、緑内障 |
| 黒目が白い、濁る | 白内障、核硬化症、角膜の傷やむくみ |
| 目やにが多い | 結膜炎、ドライアイ(乾性角結膜炎)、まつ毛の刺激 |
| 涙が多い、涙やけ | 涙の通り道のつまり、逆さまつ毛、アレルギー |
| しょぼしょぼ、目をつぶる | 角膜の傷、異物、緑内障など痛みのある病気 |
| 目頭に赤い丸いふくらみ | チェリーアイ(第三眼瞼腺の飛び出し) |
| まぶたのできもの | ものもらい、マイボーム腺腫 |
| ぶつかる、段差をこわがる | 白内障、進行性網膜萎縮、緑内障 |
犬に多い目の病気
- 結膜炎 白目やまぶたの裏が赤くなる。ほこり、細菌、アレルギーなどが原因
- 角膜潰瘍・角膜炎 黒目の表面の傷。強い痛みがあり、放っておくと深くなる
- 乾性角結膜炎(ドライアイ) 涙が減り、ねばねばした目やにが出る
- 白内障 水晶体が白く濁り、見えにくくなる
- 緑内障 目の中の圧が上がり、強い痛みと視力の低下を起こす。急いで治療が必要
- チェリーアイ 目頭の腺が飛び出して赤く見える。子犬や若い犬に多い
- 進行性網膜萎縮 遺伝の病気で、夜から見えにくくなる
すぐ動物病院に行きたい目の症状
目の病気は、数時間から数日で悪くなるものがあります。次のようなときは様子を見ずに受診しましょう。
すぐ動物病院に行きたいサイン
- 目を開けられない、強くしょぼしょぼさせる
- 黒目が急に白や青く濁った
- 目が赤く、黒目が大きく開いたまま、目が出っ張って見える
- 目にけがをした、何かが刺さった
- 急に物にぶつかるようになった
家でやってはいけないこと
- 人の目薬をさす
- 目をごしごしこする
- 様子見で何日も放っておく
目の病気になりやすい犬種
| 犬種のタイプ | 主な犬種 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 鼻が短く目が大きい | シー・ズー、パグ、フレンチ・ブルドッグ、チワワ | 角膜の傷、ドライアイ |
| 涙やけしやすい | トイ・プードル、マルチーズ | 涙の通り道のつまり、逆さまつ毛 |
| 遺伝の目の病気が多い | 柴犬、アメリカン・コッカー・スパニエル、ミニチュア・ダックスフンド | 緑内障、白内障、網膜の病気 |
家でできる犬の目のケア
- 毎日、目を見る明るい所で、左右の目の大きさ、赤み、濁り、目やにを比べる
- 目やにはやさしく拭くぬるま湯でしめらせたガーゼやコットンで、目頭から外へそっと拭く
- 目のまわりの毛を整える目に入る毛はトリミングで短くする
- 散歩のあとに確かめる草むらやほこりの多い所を歩いたら、目に異物がないか見る
やってよいこと
関連記事犬の皮膚・目・耳のトラブル一覧!かゆみや赤み、目やにの原因- シニア期は年1〜2回、目の検査も受ける
- 固いおもちゃやおやつで遊ぶときは目を離さない
- 紫外線の強い季節は日陰の道を選ぶ
よくある質問
犬の目やには毎日拭いたほうがいい?
少しの目やには自然なものです。たまっていたら、ぬるま湯でしめらせたガーゼでやさしく拭きましょう。
人の目薬を犬に使ってもいい?
使わないでください。成分が合わないことがあり、症状を悪くするおそれがあります。
犬の目が光るのは病気?
暗い所で目が光るのは、目の奥の反射する層のためで正常です。
片目だけ涙が出るのは心配?
異物や角膜の傷のことがあります。しょぼしょぼする、赤いなどがあれば早めに受診しましょう。
あわせて読みたい
横にスライドして見る(6本)