犬につくダニの種類と症状は?見つけたときの取り方と予防法
散歩のあと、愛犬の体に黒っぽい粒がついていたら、それはマダニかもしれません。ダニは犬の皮膚にかゆみや炎症を起こすだけでなく、命にかかわる病気をうつすこともあります。この記事では、犬につくダニの種類と症状、見つけたときの対処、予防のしかたをまとめました。
- 犬につく主なダニは5種類。目に見えるのはマダニだけで、ほかは検査でしかわからない
- マダニを見つけても、手で無理に引き抜かない。動物病院で取ってもらう
- いちばんの対策は、動物病院でもらう予防薬を季節に合わせて続けること
- 元気や食欲がない、熱っぽい、歯ぐきが白い
- おしっこが赤茶色
- マダニを取ったあとにぐったりしている
- 体にマダニがついている
- 強いかゆみで眠れない、毛が抜けてきた
- 耳をしきりにかく、黒い耳あかが出る
- 予防薬を続けていて、散歩後のチェックで何も見つからない
犬につくダニの種類
ダニは身近な場所にたくさんいますが、犬に病気を起こす主なダニは5種類です。
| ダニ | 大きさ・見え方 | 主にうつる場所 |
|---|---|---|
| マダニ | 2〜3mm。血を吸うと1cmほどにふくらむ | 草むら、山、河川敷、公園の植えこみ |
| ヒゼンダニ(疥癬) | 目に見えない | ダニのいる犬との接触 |
| ミミヒゼンダニ | 目に見えない | 犬や猫との接触。耳の中にすむ |
| ツメダニ | 0.5mmほど。白いフケが動いて見える | 犬どうしの接触 |
| ニキビダニ(毛包虫) | 目に見えない | もともと皮膚にいる。免疫が落ちると増える |
マダニは春から秋に多く、気温が上がると活発になります。暖かい地域や、暖冬の年は冬にも見つかります。
ダニによる症状
| ダニ | 主な症状 |
|---|---|
| マダニ | 吸った場所の腫れ・赤み。貧血。ダニが運ぶ病気(バベシア症など)で発熱や元気がなくなる |
| ヒゼンダニ | 強いかゆみ。耳のふち・ひじ・かかと・お腹に赤いぶつぶつ、フケ、脱毛 |
| ミミヒゼンダニ | 強い耳のかゆみ。黒くてぼろぼろした耳あか。頭を振る |
| ツメダニ | 背中を中心に大量のフケ。かゆみは軽いことが多い |
| ニキビダニ | 目や口のまわり、足先の脱毛。悪化すると赤くただれる |
バベシア症に注意
マダニが運ぶバベシアという小さな寄生虫が、赤血球を壊す病気です。発熱、元気がない、歯ぐきが白い、おしっこが濃い色になるなどの症状が出ます。西日本に多いとされますが、ほかの地域でも見つかっています。
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- 指でつまんで引き抜く
- つぶす
- 火やアルコールを当てて離そうとする
マダニは口を皮膚に深く差しこんでいます。無理に引き抜くと口の先が皮膚に残って腫れたり、ダニの体液が犬の体に入ったりすることがあります。つぶすと、飼い主にも病原体がつくおそれがあります。
- さわらずに動物病院へ見つけたらそのままにして、早めに受診する。専用の器具で取ってもらえる
- 予防薬を使っていれば相談予防薬を使っている犬では、ダニが自然に落ちることもある
- 取ったあとも様子を見る2週間ほどは、元気・食欲・熱っぽさがないか見ておく
- 元気がない、ごはんを食べない、熱っぽい
- 歯ぐきや舌が白っぽい
- おしっこが赤茶色やコーヒー色
- たくさんのマダニがついている
ダニは人にもうつる
マダニは、人にも重い病気をうつします。代表は重症熱性血小板減少症候群(SFTS)で、発熱や下痢、ひどいときは命にかかわります。犬や猫がこの病気にかかり、その体液から人にうつった例も報告されています。
- ダニのついた犬をさわったあとは手を洗う
- 犬の体調が悪いとき、口や目のまわりの体液にふれない
- 自分が発熱したら、ペットを飼っていることを医師に伝える
ヒゼンダニも、人の肌に一時的にかゆみを起こすことがあります。家族にかゆみが出たら、皮膚科で相談しましょう。
ダニの予防法
予防薬を続ける
いちばん確かな対策は、動物病院で処方されるノミ・マダニの予防薬です。食べるタイプ、首の後ろにたらすタイプなどがあり、ひと月や3か月ごとに使います。地域のダニの時期に合わせて、1年中続けるよう勧められることも増えています。
- 市販の虫よけスプレーは補助と考える
- 予防薬の種類や時期は、体重や持病に合わせて獣医師と決める
散歩のあとのチェック
- 顔・耳のふちと中
- 目のまわり、あごの下
- わきの下、内もも
- 指の間、しっぽのつけ根
草むらに入ったあとはブラッシングをして、毛の根もとまで見ましょう。
暮らしの中で
- 背の高い草むらや藪に入らない
- 犬のベッドや毛布はこまめに洗う
- 庭の草は短く刈る
ダニが原因の皮膚病は治る?
ヒゼンダニやニキビダニによる皮膚病は、動物病院で検査して、ダニに効く薬で治療します。皮膚をこすり取って顕微鏡で見る検査が一般的です。
ダニがいなくなるまで数週間かかることが多く、症状が消えても獣医師が終わりと言うまで治療を続けることが大切です。同居の犬がいるときは、一緒に診てもらいましょう。
関連記事犬の皮膚病の種類と症状一覧!かゆみ・脱毛・フケから原因を知るよくある質問
ダニは冬もいる?
マダニは寒い時期に減りますが、暖かい日や暖かい地域では冬にも活動します。予防薬を1年中続ける家庭も増えています。
家の中のダニは犬に害がある?
布団などにすむチリダニは犬に寄生しませんが、アレルギーの原因になることがあります。こまめな掃除と洗濯で減らしましょう。
室内犬にも予防は必要?
散歩に出る犬や、人の服についてダニが入ることもあるため、予防がすすめられます。
マダニに刺されたら必ず病気になる?
必ずではありませんが、病気をうつすことがあるため、取ったあと2週間ほどは体調を見ておきましょう。
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