犬のイボは取るべき?原因と良性・悪性の見分け方、家での対処
愛犬をなでていて、ぽつんとしたイボに気づくことがあります。犬のイボの多くは良性ですが、なかには早く取ったほうがよいものもまじっています。この記事では、イボができる原因と、見分け方の目安、家でできる対処をまとめました。
- 若い犬の口のまわりのイボは、ウイルスが原因で自然に消えることが多い
- シニア犬のイボは皮膚の良性腫瘍が多いが、悪性とまぎらわしいものもある
- 黒い、赤黒い、大きくなる、出血するイボは早めに受診する
- 数日で大きくなる、出血がとまらない
- 黒や紫、赤黒いイボ
- 口の中いっぱいに広がって食べにくい
- 1〜2か月たっても消えない
- 犬が気にしてなめる、かく
- 数が急に増えた
- 白や肌色で小さく、何週間も変わらない
犬のイボができる原因
犬のイボは大きく分けて、ウイルスによるものと、年齢とともにできる皮膚の腫瘍の2つがあります。
| 種類 | できやすい犬 | 特徴 |
|---|---|---|
| ウイルス性のイボ(乳頭腫) | 1〜2歳くらいまでの若い犬 | 口のまわりや口の中に、カリフラワーのようなイボがいくつもできる |
| シニアのイボ(皮膚の良性腫瘍など) | 7歳くらいからのシニア犬 | 頭・背中・足などに、ぽつんと1つずつできる |
ウイルス性のイボは、ほかの犬との接触や、おもちゃ・食器を通してうつることがあります。人にはうつりません。体の守りがまだ弱い子犬や、体調をくずした犬にできやすくなります。
良性と悪性の見分け方の目安
見た目でおおまかな目安はありますが、はっきりさせるには動物病院で細胞を調べる必要があります。
| 見え方 | 良性に多い | 注意したい |
|---|---|---|
| 色 | 白・肌色・ピンク | 黒・紫・赤黒い |
| 大きさ | 1センチくらいまでで変わらない | どんどん大きくなる |
| 表面 | なめらか、カリフラワー状 | ただれる、出血する |
| 根もと | つまむと皮膚と一緒に動く | 硬く根が張ったよう |
- 肥満細胞腫やメラノーマなど、悪性でもイボのように見えるものがある
- 色が黒いイボでも良性のことはある
イボは取るべき?病院での治し方
ウイルス性のイボは、体の守りがついてくると数週間から数か月で自然に消えることが多く、まずは様子を見ることがよくあります。
次のようなときは、取ることを考えます。
- 悪性の疑いがある
- 大きくなる、出血をくり返す
- まぶたや足先など、こすれやすい場所にある
- 口の中にたくさんできて食べにくい
取り方は、切りとる、レーザーで焼く、凍らせて取るなどがあります。大きさや年齢、麻酔をかけられるかで獣医師が選びます。
家でできる対処
- さわらない、いじらないつぶしたりひっかいたりすると、出血や炎症の原因になる
- こすれないように守る首輪やハーネスが当たる場所なら、位置をずらすか服で守る
- 体と寝床を清潔にするブラッシングと、寝床やおもちゃの洗濯をこまめに。シャンプーは月1〜2回が目安
- 写真で記録する定規と一緒に撮り、1〜2週間ごとに大きさを比べる
ウイルス性のイボがあるあいだは、ほかの犬とおもちゃや食器を共有しないようにしましょう。
- 糸でしばる、自分で切る
- 人のイボの薬をぬる
イボを防ぐために
シニアのイボは年齢によるものなので、完全に防ぐことはできません。大切なのは、早く見つけることです。
- 月に1回、体じゅうをさわってイボやしこりがないか確かめる
- 口の中もときどき見る
- バランスのよい食事と、十分な睡眠や運動で体調を整える
- 年に1回は健康診断を受ける
動物病院に行く目安
- イボが数日で大きくなる
- 出血がとまらない、ただれている
- 黒や紫、赤黒いイボ
- 口の中に広がってごはんを食べにくそう
急ぎのサインがなくても、初めて見つけたイボは一度診てもらうと安心です。
よくある質問
犬のイボは人にうつる?
犬のイボのウイルスは人にはうつりません。ほかの犬にはうつることがあります。
犬のイボはなぜシニアに多い?
年齢とともに皮膚の細胞がふえすぎて、良性の腫瘍ができやすくなるためです。
イボがとれて血が出たらどうする?
清潔なガーゼで軽くおさえて止血し、動物病院で診てもらいましょう。とれたイボを持っていくと検査に使えることがあります。
あわせて読みたい
横にスライドして見る(6本)