グレインフリーのドッグフードとは?メリットとデメリット、向く犬と選び方
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このテーマのまとめ食事・ドッグフードドッグフード売り場で「グレインフリー」の文字をよく見かけますよね。なんとなく体によさそうですが、うちの子にも必要なのか迷う飼い主さんは多いのではないでしょうか。今回は、グレインフリーのドッグフードの意味と、向いている犬・必要ない犬、選び方と切り替え方を解説します。
- グレインフリーは「穀物を使っていない」という意味。健康な犬が必ず選ぶ必要はない
- 向いているのは、獣医師に穀物のアレルギーを指摘された犬など一部の犬
- 選ぶなら「総合栄養食」の表示と主原料を確かめ、1〜2週間かけて切り替える
何度も吐く・ぐったりしている、顔がはれる・息が苦しそう、というときはフード選びより先に今すぐ動物病院へ。下痢やかゆみが続くときの目安は、下の「受診したい変化」にまとめました。
目次
グレインフリーのドッグフードとは?
グレインフリーのドッグフードとは、小麦・とうもろこし・米・大麦などの穀物(グレイン)を使っていないフードのことです。日本語では「穀物不使用」と書かれていることもあります。
穀物を使わない代わりに、さつまいも・じゃがいも・えんどう豆・ひよこ豆などで、エネルギーのもとになる炭水化物をとれるようにしています。「炭水化物がゼロ」という意味ではない点に気をつけましょう。
| 表示 | 使っていないもの | ひとこと |
|---|---|---|
| グレインフリー(穀物不使用) | 小麦・とうもろこし・米などの穀物すべて | いもや豆で代わりの炭水化物をとる |
| グルテンフリー | 小麦・大麦・ライ麦など、グルテンを含む穀物 | 米やとうもろこしは使っていることがある |
| 低アレルゲン・療法食 | アレルギーの原因になりやすい材料 | 獣医師のすすめで使うものが多い |
グルテンは、小麦などに含まれるたんぱく質の一種です。グルテンフリーは「穀物の一部を使っていない」、グレインフリーは「穀物を全部使っていない」と覚えておくとわかりやすいでしょう。
グレインフリーのメリット
穀物のアレルギーがある犬に使いやすい
小麦やとうもろこしでかゆみや下痢が出る犬は、原材料を一つずつ確かめる手間が減ります。ただし、犬の食物アレルギーは牛肉・乳製品・鶏肉などの肉が原因のことも多く、穀物だけが原因とは限りません。
お肉が多く、食いつきがよいことがある
グレインフリーのフードは、肉や魚を主原料にしたものが多く、においにひかれてよく食べる犬もいます。ドライフードの食いつきが悪いときに、試してみる選択肢の一つになります。
原材料がわかりやすい
使う材料をしぼったフードが多く、原材料の欄を読んで選びたい飼い主さんには比べやすいのも利点です。
グレインフリーのデメリットと注意点
よいことばかりに見えますが、気をつけたい点もあります。
- 健康な犬には必ずしも必要ない 犬は穀物のでんぷんも消化できます。穀物入りのフードが体に悪いということはありません
- いもや豆が多いフードもある えんどう豆やレンズ豆などの豆類が多いフードを長く続けたときの体への影響は、まだわかっていないこともあります。豆類が原材料の上の方に並ぶものを選ぶときは、健康診断のときに獣医師にも伝えておくと安心です
- カロリーが高めのことがある 肉や脂が多い分、同じ量でもカロリーが高いフードがあります。袋の表示どおりの量から始め、体重を月に1回はかりましょう
- 値段が高めになりやすい 穀物入りのフードより高いものが多く、続けやすい値段かも大切です
- かゆみや下痢の原因を自分で「穀物」と決めつけて、フードを何度も替える
- グレインフリーなら量を気にしなくてよいと考える
- 療法食を食べている犬が、獣医師に相談せずに切り替える
グレインフリーが向いている犬・必要ない犬
| こんな犬 | グレインフリーは? |
|---|---|
| 獣医師に穀物のアレルギーを指摘された | 向いている。獣医師と相談して選ぶ |
| 今のフードで便も皮膚も問題ない健康な成犬 | 必要ない。今のフードを続けてよい |
| 子犬 | 今の子犬用フードで便も元気も問題なければ替えなくてよい |
| ドライフードの食いつきが悪い | 選択肢の一つ。まず量やおやつを見直す |
| 太りぎみ・あまり動かないシニア犬 | カロリーが高めのものもあるので、表示をよく見る |
| 療法食を食べている・持病がある | 自分で替えない。必ず獣医師に相談する |
たとえば、柴犬が体をかゆがっているとき、原因はアレルギーのほかにも、ノミ・ダニや乾燥、皮膚の病気など色々考えられます。フードを替える前に、まず動物病院で原因をみてもらいましょう。
関連記事犬の皮膚・目・耳のトラブル一覧!かゆみや赤み、目やにの原因グレインフリーのドッグフードの選び方
- 袋に「総合栄養食」と書いてある(これと水だけで必要な栄養がとれるフード)
- 原材料のいちばん最初に、肉や魚の名前が書いてある
- 豆類やいもばかりが、原材料の上の方に並んでいない
- 子犬用・成犬用・シニア用など、愛犬の年齢に合っている
- 100gあたりのカロリーが書いてあり、1日の量が計算できる
- 毎月続けられる値段で、1か月ほどで食べきれる袋の大きさ
国産・無添加・安いものはどう見る?
「国産」は最後に作った場所が日本という意味のことが多く、材料の産地とは限りません。「無添加」も、何を加えていないのかはフードによって違います。気になるときは、どの添加物を使っていないかを袋やメーカーの案内で確かめましょう。
値段の安いグレインフリーのフードもあります。安いから悪いとは限らないので、上のチェックの「総合栄養食」と主原料を見て選べば大丈夫です。
グレインフリーへの切り替え方
フードは急に全部替えると、お腹がびっくりして下痢や吐き戻しが起こりやすくなります。1〜2週間かけて、少しずつ混ぜる割合を増やしましょう。
- 1〜3日目今のフード8割に、新しいフードを2割混ぜる
- 4〜6日目今のフード6割、新しいフード4割にする
- 7〜9日目今のフード4割、新しいフード6割にする
- 10日目ごろから便がいつもどおりなら、新しいフードだけにする
便がゆるくなったら、一つ前の割合に戻して数日ようすを見ましょう。子犬やシニア犬、お腹が弱い犬は、2〜3週間かけて、それぞれの段を5〜7日ずつにするとお腹にやさしく進められます。
関連記事ドッグフードの切り替え方!何日かける?混ぜる割合と下痢になったときの対処フードを替えたあとの受診したい変化と涙やけ
「グレインフリーにしたら涙やけが減った」という話を聞くことがあります。たしかに、食べ物のアレルギーが涙や皮膚に出ている犬では、フードが合うと落ち着くこともあります。でも、涙やけは目のまわりの毛や涙の通り道、目の病気でも起こり、フードを替えれば治るとは限りません。
フードを替えたあと、または替えても次のような変化があるときは、動物病院で相談しましょう。病院には、今のフードの袋か原材料の写真を持っていくと話が早く進みます。
- (今すぐ)何度も吐く、ぐったりして元気がない
- (今すぐ)顔がはれる、息が苦しそう
- (今日か明日に)下痢や軟便が成犬で2日以上続く。子犬・シニア犬は元気そうでも半日〜1日続いたら
- (数日のうちに)体をかゆがる、目のまわりや耳が赤い状態が1週間以上続く
- (数日のうちに)せきが増えた、散歩ですぐ疲れる、寝ているときの呼吸が速い
グレインフリーを正しく知って、愛犬に合うごはんを
グレインフリーは、穀物が合わない犬にとっては心強い選択肢です。一方で、今のフードで元気に過ごしている犬なら、無理に替える必要はありません。毎日のうんちの形、体をかいていないか、月に1回の体重を見ておくと、今のフードが合っているかがわかります。替えるか迷ったときは、健康診断のついでに獣医師に聞いてみましょう。
関連記事イヌスタグラムよくある質問
グレインフリーのドッグフードは子犬にあげてもいい?
子犬用の総合栄養食であれば食べられます。成長期は栄養がとくに大切なので、成犬用ではなく子犬用を選びましょう。
グレインフリーのデメリットは何ですか?
健康な犬には必ずしも必要ないこと、豆類やいもが多いもの・カロリーが高めのものがあること、値段が高めになりやすいことです。
グレインフリーにすれば涙やけは治りますか?
食べ物のアレルギーが原因なら落ち着くこともありますが、目や涙の通り道の病気のこともあります。続くときは動物病院でみてもらいましょう。
グレインフリーとグルテンフリーはどちらがいい?
小麦だけが合わない犬なら、グルテンフリーで十分なこともあります。米やとうもろこしも合わないとわかっている犬はグレインフリーが候補です。アレルギーが疑われるときは獣医師と相談して選びましょう。
シニア犬にグレインフリーは向いていますか?
穀物なしにこだわる必要はありません。シニア用の総合栄養食で、カロリーが今の体重と運動量に合うかを先に見ましょう。腎臓や心臓の持病がある犬は、替える前に獣医師に相談してください。
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